初夢について

ツイッターで、初夢の内容をつぶやく人がちらほら見られた。
私も初夢を見たが、その内容がかなり盛りだくさんで記憶するのも記録するのも大変だったので、印象的だった二点を挙げてつぶやいた。
しかし、初夢を記録することにどんな意味があるんだったか、と思う。

私が見聞きしてきた俗習では、「一富士二鷹三茄子を初夢に見ると縁起がいい(数字の順に)」というものがあるが、それら三項目が登場しなかった初夢をどう処理すればいいかは知らされた記憶がない。
私が知らないだけで実は何らかのしきたりがあるのだろうか。

そもそも、夢という自己生産的な現象に縁起の良さを見いだそうとするのは面白い。
夢の材料となる情報はそれまでに経験した出来事だったりするので外的要因と言えるだろうが、最終的に夢を作り出すのは各自の脳だ。
それでも夢は縁起を判断する要素になり得、そしてほとんどの人の夢に例の三項目が登場していない様子を見ると、不思議なものだなあと思う。
もしかしたら、この縁起判断法が生まれた時代には、夢というものは自分の力が及ばない、全く得体の知れない神秘現象だと思われていたのかもしれない。

分からない話ではない。
実は私も、自分の脳が夢を作っていると証明することはできない。
仮に自分の脳が夢を作っているとして、それが自分の意思によるものだとは言いきれない気もする。
とすれば、「一富士二鷹三茄子」の縁起判断法は、運試しとしてまあまあ成り立っているのだろうか。
……そうか?

話は戻って、初夢を記録することの意味についてだが、これに深く言及すると性格の悪い感じになってしまいそうだと気づいたのでやめておく。
みんな楽しければいいと思う。
私もつぶやいたし。

今年もよろしくお願いします。

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