2024年3月26日 クリエの厨

なんとなく恵比寿のサイゼリヤに行って、昼を食べた。雨だから移動しづらい。

電車に乗って帰ろうとしたら、スマホの充電が切れてモバイルSuicaが使えなかった。こういう機能は充電が切れても使えるものかと思っていたのだが、万事通用するわけではないらしい。

カフェチェーン店とかに入って充電しようとうろうろしていたら東京都写真美術館があったので入った。大学生の頃に授業の課題で「行ってこい」と言われて行った以来。たしかその講義では最後に「自分で写真を撮って、それを自分で論じろ」という課題が出て、私のレポートは良いものとしてなぜか評価され、大教室で写真を晒された。

当時のめちゃくちゃ散らかっている自室の写真が大写しになり、小さい悲鳴がいくつか聞こえた記憶がある。

なんかこういう展示をしていた。「写真や映像は人々のどのような記憶を捉えようとしてきたのか」というテーマらしい。

きれいな写真がいっぱいありました。フィルムの写真ってやっぱりきれいだな。

展示のテーマにわざわざ書くような感想は特になかった。前提として、私が写真について思想や知識を持っていないというのはある。その上でなんというか、このテーマだとしたら文章で考えたいというか、あるいはもはやどの写真でも成り立ってしまうんじゃないかと思った。まあ、受け取り手としての器が小さかったという話でもある。

近くのカフェドクリエで充電しながらイチゴバナナスムージーを飲んだ。私は毎朝バナナジュースを作って飲んでいるから、わざわざこれを買わなくてもと思ってしまうが、そこをあえて買った。知るために。まあうまかった。

飲み物が作られるのを待つ間、スタッフが立つ厨房を見ていたら、見覚えのある機械があった。それはパスタを加熱する機械だとすぐに分かった。

「なんであれがパスタを加熱する機械だと分かったんだっけ?」と思ったところで、私がかつてカフェドクリエでバイトしていたことを思い出した。完全に忘れていたわけではないのだが、今の私は完全に客としての気分でいたから、「あの内側にいたこともあったんだな!」と少し驚いた。

最初のバイトだった。あの頃は要領悪かったな。環境は悪くなかったが、フードメニューを作ることに自信が持てなくて辞めた。最終出勤日には、抽出を終えた数リットルのアイスコーヒーをひっくり返して全て無駄にした。

当時の私は10代だったのか。完全に別人だ。

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