2022年4月10日 桜だけが咲く季節ではない

昨晩からとても暑かったので、タオルケット1枚だけで寝たら、寒くて起きた。

さりとて快適な朝だった。

家族に指示され、庭掃除などをした。

ツバキの木の下がこんな感じだったので、

こうした。すっきり。

芝が絡んで取りにくく、案外面倒なのである。

ヒメリンゴの花が満開。

こっちはリンゴ。

アゲハチョウ。

高い位置に咲くツバキ。

植木全体に水をやったのち、昼を食べた。

その後、ホームセンターに芝刈り機を買いに行った。買いに行ったというか、在庫が店頭に無いらしいので注文した。
値段だけで見ると同じ商品でもAmazonの方が安いんだが、ここで買えばボロい方を引き取ってくれるらしい。ありがたい。

ボロい芝刈り機は私が生まれる前からあったような気がする。昔はうかつに近づくなと言われたが、最近は私が芝刈りを命令され、刃の詰まりを一人で直したりしていた。そういう歴史がある。

スーパーなどに寄ってから帰宅し、風呂をためて祖父に入浴を促した。

夕飯がめちゃくちゃ量あって、俺がめちゃくちゃ食べた。量を食べる人が俺しかいないのだ。全て俺のための量。魚が多かった。ありがたい。

そんな感じで1日が終わった。
田舎の休日すぎる。

そんな休日の合間に、桜花賞があった。

桜花賞はNHKで見ていた。

NHKは、単勝オッズのほかに支持率というものを出していて面白かった。
「単勝馬券を買った全ての人のうち、何%の人が各馬の馬券を買っているか」という数値である。この数値の算出に使うデータは単勝オッズと同じなので、本来は表示する意味のない数値なのだが、より多くの人が想像しやすくするためのNHKなりの工夫だろう。これは良い。

まあそれはそれとして、私の本命馬は「スターズオンアース」だった。
単勝7番人気。最終単勝オッズ14.5倍。

前走まで堅実な結果を残しているし、近走の2重賞でも馬群を割って一生懸命走ろうという気勢が感じられた。
それに今回は鞍上が川田将雅に変更だ。関東馬のスターズオンアースにとっては初の関西遠征となるが、阪神1600コースを川田にエスコートしてもらえるならこんなに心強いことは無い。

もちろん人気サイドでいうと好枠のウォーターナビレラは怖い存在だった。最初はこの馬と1番人気ナミュールの馬連ワイド一点ずつだけで勝負しようと思ったぐらいだ。

ただ、この馬に乗るのは武豊、そして普段の面倒を見てきた調教師は武豊の弟である武幸四郎。
兄弟がタッグを組んでG1を獲るかどうか、という記録がかかった一戦でもあった。

私はこの挑戦がそう上手くいくと思えなかった。競馬の記録というものは、得てして不意なタイミングで達成されるのである。
皆が前もって歴史的な記録を期待し、その通りになって「おめでとう!おめでとう!」というムードになるのは、面白くない。

そしてこういった雰囲気を一刀両断してくれる騎手こそが川田将雅なのだ。
空気を読まない仕事人。それが私の大好きな川田将雅である。

レース本番。川田のスターズオンアースはスタートから中団に構え、外に馬を置きながら馬群の中でじっと我慢していた。ペースは早くないが、先頭からもそう離れておらず、勝ちは十分に見込める圏内でレースを運んでいる。

しかし、直線に向いてからも先団馬群が一切ばらけなかった。前はぎっしりと詰まっており、もはや完全に進路が断たれてしまったかと案じた。
そんな残り250m、目の前のアルーリングウェイがゆるやかに外へ進路を取り、ぽっかりとスペースが生まれた。絶好の花道である。スターズオンアースは溜めてきた脚を一気に解放する。ただ、ここからも一筋縄ではいかない。
残り180mあたりで最内のピンハイが外に斜行し、その外にいたパーソナルハイが押し出され、スターズオンアースに激突した。

真ん中の青い帽子がスターズオンアース

こういった接触でやる気を削がれてしまう馬もいる。それでもスターズオンアースは強かった。体勢を立て直し、再加速する。むしろここから本当の加速が始まった。

完全に邪魔者が消えた直線で、先頭に立つのは武豊が乗るウォーターナビレラだった。
追うスターズオンアースは末脚を炸裂させる。
最後はウォーターナビレラとスターズオンアースの2頭が横並びで入線した。

僅差による写真判定の結果、ハナ差でスターズオンアースが1着と発表された。ウォーターナビレラは2着。武兄弟のタッグG1制覇はお預けである。

私はこのレースを実家のテレビで母親と見ていたが、最後の直線では叫んでガッツポーズしていた。
なんならパドックからずっと解説し、スターズオンアースを指して「俺はこの馬を買った」と宣言していた。親に対してギャンブルへの投資を開示した以上、負けるわけにはいかなかったのである。

勝利インタビューを受ける川田は昨日のレースで落馬しており、右目付近に大きなアザと腫れが残っていた。そういったコンディションでもクラシック緒戦を勝ち取る力強さに心打たれた。

あと俺は馬券でかなりプラスになったのでめちゃくちゃ嬉しかった。最近低迷していた今年の収支も再びプラスに戻った。心底嬉しい。

プロ野球ではロッテの佐々木朗希が28年ぶり史上16人目の完全試合を達成したとのことだったが、正直全然心に届かなかった。野球も好きだから本当はすごく興奮するはずなのに。
今日の私にとってのヒーローは、紛れもなく川田将雅とスターズオンアースである。

競馬というギャンブルの楽しいところは、己の判断によって世間の不特定多数に勝利できることだ。

先の画像によるとスターズオンアースの単勝支持率は4.7%だった。
私は、この桜花賞を見ていた95.3%の馬券購入者に勝利したのである。

まあこれは雑な計算なのだが、そういう形のロマンも実現するのが競馬だと思っている。