芋を焼き、肉を焼き、ともに食べた。
肉は何もつけずに焼いてから宮のタレで。
やっぱり新じゃがは美味い。
『シン・ウルトラマン』みてきた。
本当は見終わった後に、半券の写真載せて「シュワッチしてきた」とツイートしようとしたんだけど、キモすぎて笑えないかなと思ってやめた。
でも俺はこういうキモさが好きなんだ。性行為のことを「なかよし」と言う文化とか。
シン・ウルトラマン、面白かったな。まず久しぶりに映画館行ったよ。
以下、映画の内容というより、映画館での鑑賞に関して思ったこと。(映画のことにも触れるので、自身での鑑賞まで情報を入れずにいたい人は読まないでください)
簡潔に言うと、ほかの観客が私と異なるタイミングで笑っているのが聞こえて気持ち悪いと感じた。自分の予期せぬタイミングで笑う他人がいる空間が居心地悪かった。
笑いが生じる映画を見たことは何度もあるが、こう感じたのは初めてのことだったので驚いた。
このときの心境をあまり具体的に書くと差別的になりかねないのだが、まあ他人が笑うことを不快と感じるのは根本的にそういう感情だろう。
まあそれだけシン・ウルトラマンに笑いのポイントが多く、それぞれの面白さが人を選ぶということだったのかもしれない。『パラサイト 半地下の家族』を見たときは劇場内で私のほかにおじさん1人しかおらず、それぞれ互いを気にせずに笑っていたのだが、笑うタイミングが割と一致することもあって楽しい空間だった記憶がある。
結局人がいない方が俺好みという話かもしれん。
シン・ウルトラマンで自分がどこで笑ったかはあまり思い出せないが、斎藤工が喋らず真顔でいるときがなんか面白かったのを覚えている。
ウケるとかでなく一番良かったのは山本耕史(メフィラス星人)の演技だなあ。ちょうど最近「俺は山本耕史の顔と演技が好き」と思っていたところだったからタイムリーで嬉しかったというのもある。
あと、メフィラス星人とウルトラマンが居酒屋で飲んでたシーンの最後、メフィラス星人(山本耕史)が「割り勘でいいか?」と言うところがあり、そこで客席の笑い声が出てて、ふーんと思った。
俺、これじゃ全然笑えないけどね、と。
俺、これ、「キュン」だけどね、と。
あれはメフィラス星人が地球の言語のみならず「地球の冗談」を覚えて実行した萌えシーンだろう。(本当に割り勘を提案するわけがないから)
メフィラス星人はウルトラマンが来る前から地球にいたというが、それまでの間はきっと誰かと対等なコミュニケーションをとるということもなく過ごしていたはずだ。で、同じ外星人という立場のウルトラマンと一緒にお酒を飲んで会話して、意見の相違を確認したのちに「割り勘でいいか?」とふざける。なんてかわいい奴なんだ。
まあ地球人相手にも冗談言っていた可能性はあるが、ウルトラマン相手に言うというのが萌えですよね。ええ。
そして山本耕史はそんな冗談にふさわしい顔と声の持ち主だった。いいもの見ました。
鑑賞中は「こりゃ間違いなくネットで絶賛されてるど……」と思っていた。
帰り道、なんかもう「俺も山本耕史みたいにカッコよくなりたい!!!」と思って、スーパー寄りながらも「カッコよくなるためのごはんを食べなきゃ」と思っていた。
そんでスマホのブラウザで「モテめし」って検索してた。
しかしそんな言葉は誰も使っておらず、何も出てこなかった。めしを食うだけでカッコよくなろうとしてはいけない。