「食べ物」カテゴリーアーカイブ

2023年1月30日 No ルーさん No Cry

bondeeというSNSが興ったらしい。読みはボンディーか。みんながTwitterにスクショを貼っている。

我ながら驚くほど興味が持てない。
いくつかの類型のスクショを見て、直感的に何も惹かれない。見た目でワクワクできないのだ。

何より、アバターが人すぎるだろ、と思う。
そんなにみんな人でありたいのか。そんなに人を認知したいのか。人としての肉体構造をそんなに愛しているのか。

アバターが人型であることは受け入れるとして、そのデザインがおおよそ好みじゃないのでどうにもならない。残念だ。本当に残念。

そもそもメタバース的なものへの興味が無いというのもある。それより私は地球の土地を独り占めしたいから、みんながそっちに行ってくれるなら歓迎だ。

昨日のありっちゃありスパークイベントでみくのしんさんが紹介していた100円ローソンのキムチを早速買ってみた。

とにかく甘い。それに応じて酸味は弱い。

私は酸味の強いキムチがあまり好きではないからその点では嬉しいのだが、ここまで甘くなくてもいいかなと思った。でもおいしい。

それよりなにか、すごく祭りっぽい味というか、ダシというか、たこ焼きみたいな味がするのが気になる。

この味、なんだっけ……。

あー

なんだっけな

あっ!

銀だこの、ねぎだこ!

これと同じ味というわけじゃないんだけど、これに近いダシの香りと甘さを感じる。

ルーさんの甘辛キムチ、個人的な好みとしてはキムチ一位ということにはならなかったけど、この味が200gで100円というのはかなりすごい。流石みくのしんさんだ。

オモコロ関連のキムチ情報でいうと、オモコロチャンネルが生放送でやってた業務スーパーのキムチ。あれは値段の割にしっかりうまくて好みの味だった。

1kg300円という破格の安さだが、これは人を選ぶサイズ感でもある。キムチは時間が経つとどんどんすっぱくなるし水が出てくるからな。
できるだけさっさと食べて、豚キムチとかキムチ鍋とかを豪勢に作ってしまうのがよい。
むしろ酸味が好きという人は、あえて少し日を置くと好みの味になるでしょう。ズバリそうでしょう。

そういう点では、ルーさんの甘辛キムチも少し置けば私の好みに近づくかもしれない。

じゃあ、キムチの好みを商品ごとに断ずるのって、実はとても難しいことなのではないだろうか。

我々は売られているキムチを完成品として捉え、その原材料一覧に書かれているものを素材として注視してしまいがちだが、実は我々はキムチという素材を買っており、それをいつどのように食べるかという行為まで含めてやっと「キムチ」の味が定められるのではないか。

みんなのゴルフでも、ドライバーやらウェッジウッドやら色々とクラブを選ばされるが、結局はゲージの黄色いところに狙いを定めてナイスショットを出さねば意味が無い。

キムチというものは、食べ手の腕前が求められる未完成の食材なのかもしれない。

2023年1月29日 狂気の血脈

マーダーミステリー『狂気山脈』を遊んだ。
「陰謀の分水嶺」「星ふる天辺」「薄明三角点」という三部作のゲームで、今日無事完結した。

GMのほかプレイヤーは5人で、3作とも同一メンバーでやった。各回5時間ぐらいかかるので、オンラインとはいえ日程を決めるのも一苦労だった。
今日は10時から15時までやっていたけど、朝の集合時点で寝坊している人がいてヒヤヒヤした。その人の交際相手を電話で起こし、間接的に起こさせるという荒技で全員が揃った。

ゲームは、とても面白かった。例によって具体的な感想を書けないのがこの手のゲームの特徴なのだが、一般的にマダミスというものはあらゆるエンディングが用意されているゲームだという前提で話すと、今回私はかなり満足できる結末を迎えられたと思う。

みんなもぜひやってみてね、とも簡単に言えないんだよな。シナリオを持っている手練のGM経験者がいたうえで、4人の未プレイ者を集める必要があるから。TRPGではお馴染みのココフォリアというサイトも使う。
知らないけどマダミスメンバーを募集する掲示板とかあったりするのかな。今回私はネットの知り合いに誘ってもらったけど、リアルの人間関係の中でやろうと思っても実現できなかったと思う。

今回の『狂気山脈』三部作を経て、私のマダミス経験値はだいぶ上がったような気がする。しかし根本的な素質としてはあまり自信がないので、経験でカバーしなきゃなとも思う。楽しいから誘ってください。

昨日の日記ではっさくの食べ方を書いた。

房を半月に例えて説明すると、まず弦の部分を1mm幅ぐらいで端から端まで、前歯でカジカジと噛みちぎるのがよいと思う。袋とじの切り取り線みたいなイメージ。

これ一人暮らし向けすぎるなと思った。
歯を使っちゃってる以上、一つ剥いて一つ食べるスタイルだから。

もう少し丁寧に処理するなら、包丁を使っていい。

包丁を使おう。普通そうだよ。ごめんなさい。

ストンと切り落とすより、先端でスーッとカッターナイフのように切るのがよいと思う。その後の薄皮の処理は昨日の日記と変わらない。

ほら。輝いてる。

一瞬で食べてしまった。

ヤマザキの黒糖くるみ蒸しパン。
昨日恐山さんと歩いているときに見つけて、店頭に一つしかなかったけど譲ってもらった。

このシールの形は何なんだろう。シンプルな円ということでもなく、レモンのような出っぱりがあるけど、そこ以外の大きな曲線も微妙にカクカクしている。

あ、もしかしてくるみの外殻を模しているのか。これまでの蒸しパンシリーズでそんなデザインを使われたことがなかったので全く気づかなかった。

味は良かった。ヤマザキのこの手の蒸しパンで黒糖系は何度か食べてきたが、くるみがあると食感もはっきり変わってうまい。むしろ純に蒸しパンを食べたい人からしたら余計なのかもしれないが、私はくるみが好きなので大変よかった。さつま芋が入ってるタイプやレーズンが入ってるマーラーカオなどもあったけど、くるみが一番嬉しいかも。

最近は体のあらゆる部分が不調なので、すごい数の薬を飲んでいる。

ふと数えてみたら、22錠あった。
22といったら、私のはとこの合計人数と同じである。

錠剤一粒一粒にはとこの顔を思い浮かべ、一気に飲み込んだ。私は22錠でも一口で飲む。

22の薬に含まれる有効成分は即座に全身へ染み渡り、瞬時に体調が改善していくのを感じる。

ありがとうはとこ、ありがとう医師、ありがとう薬剤師。

体調と関係なく、はとこが多すぎるという問題はある。

2023年1月28日 しんしんと眠るもろこしアスファルト

おや……

む!?

はっさくだ!

はっさくがたくさん届いたぞ!

ふるさと納税で頼んだはっさくが届いた。
こんなに来るとは思っておらず、「どうせ8個ぐらいだろう」と思い込んでいたら、想像よりはるかに多く入っていて嬉しかった。

さっそく2つ食べた。うまい。ちゃんと美味しいはっさくだ。

はっさくは皮が厚いから剥くのが少々大変。
まずは底の柔らかいところに指を挿し、突破口を作る。そこからしばらくはボロボロとちぎるように剥いていかざるをえないが、全体の4〜5割が剥けたら大きく剥けるようになる。可食部の周りには白いワタが残るが、各房につくスジを引っ張れば大体ワタごときれいに処理できる。

以下、房ごとに分けてからの食べ方。

房を半月に例えて説明すると、まず弦の部分を1mm幅ぐらいで端から端まで、前歯でカジカジと噛みちぎるのがよいと思う。袋とじの切り取り線みたいなイメージ。
すると、両側面の薄皮が果肉から浮き、弧の部分だけで繋がっている状態になる。
そしたら、その弧に沿って薄皮を手で剥がしてしまおう。
こうすれば残っているのは果肉と背表紙みたいな薄皮だけになる。私の場合はこれで完成。背表紙ごと食べる。

背表紙を食べたくない人は、両側面の薄皮を剥がさずに外側へクルッと裏返し、背表紙の弧を逆側に反らせよう。そうすると果肉はコジマ電気の太陽の輪郭みたいになるので、そのまま果肉に噛みついて背表紙から引き剥がそう。

なお、側面の薄皮は剥かずに食べることもできるが、味がぼやけてしまい存分に楽しめなくなるため、面倒でも都度剥くべきだと思う。栄養の摂取を重視するなら剥かないでよい。

はっさくは酸味が強いのがよい。同梱されていた紙には「酸味が強すぎたら砂糖をかけるべし」と書かれていたほどだ。私は酸味こそが好きなので、砂糖などかけずとも十分満足できる。

届いたはっさくが想像以上に多かったので、果物仲間のダ・ヴィンチ・恐山さんにお裾分けした。恐山さんからはフルーツパーラーの美味しそうなゼリーをいただいてしまった。

恐山さんと会ったついでにあれこれ話している中で寿司の話になり、じわじわと寿司を食べたいモードになっていたので別れたのち寿司屋に向かった。

見慣れた初手注文メンバー。

サーモンアボカドが150円になっていてショックを受けた。これまでは「サーモン」も、その上にオニオンスライスが乗った「オニオンサーモン」も、そこへ更にアボカドまで乗った「サーモンアボカド」も全て100円だったのに。

「はま寿司は算数ができないのかなあ笑」などと思いながらサーモンアボカドを頼んでいた日々は過去のものとなってしまった。

「特大かにかまの天ぷら握り」

特大かにかまの天ぷらは、その大きさゆえに到着まで安定を保てなかったようだ。

シャリがカニカマに剥がされている。

私はカニカマという食べ物が結構好きかもしれない。そもそもカニがかなり好きなのだが、カニカマはその味にかなり近似できていると思う。

クーポンでもらえるあおさの味噌汁。

以前は敬意を持って「磯の端っこをすくった汁」と称していたが、最近はあおさの量が少なくなっており、見た目の磯っぽさがあまり感じられない。残念だ。

不景気の原因を作っている各位はただちに改善を目指してほしい。

食べ終えたとうもろこしの芯が捨てられていた。

この様子を俳句にする場合、どうしても季語に矛盾が生じてしまう気がする。とうもろこしは秋の季語だった。実際こうして真冬にとうもろこしが落ちていることだってあるというのに。

ていうか外でとうもろこしを食べて芯を捨て去るやつなんて、秋でもそんなにいないだろ。
こいつ最強寒波とか来てたこと知らなかったんじゃないか。

2023年1月27日 礒野家並のありがたさ

昼過ぎ、都内某所に仕事で赴いた。1人で。

そこは私の叔父・叔母・いとこが住む家からすぐの場所だった。事前に目的地の住所を確認した時点でなんとなく分かっていたのだが、実際に降り立ってから改めてその近さを感じた。

いとこの家にはもう何年も行っていなかったが、せっかくならと思って「仕事で近くに来ています」と連絡を送ってみた。

すると、仕事をしている間に「いとこも叔母も在宅してるのでいつでも来ていいよ」との返事が来ていた。

その返事を確認したとき私はすでにその地での用事を済ませていたので、パッと寄ってあいさつだけして帰ってもよかった。

しかし、私の脳裏には「もう少し遅めの時間に寄ったら夜ご飯をいただけたりするのかな」という考えが浮かんでいた。

だから、近くの図書館に寄り、ノートパソコンを開いて仕事を進めた。

そして、いとこには「いま仕事中だから○時ごろ行っても大丈夫ですか……!?」と連絡した。

私が提案した○時は、決して夕食を食べ始める時間ではないが、少しおしゃべりしていたら「夕飯も食べていく?」となるような時間だった。

「いいよー」と返事が来た。

そんな流れでお邪魔して、ステーキなどをたらふくいただきました。まさかステーキが食べられるとは思っていませんでした。本当によかったです。

帰り道、今日の自分を振り返って思った。

「あまりにも、ノリスケだなあ」と。

サザエさんに登場するノリスケは出版社の編集者で、担当作家の伊佐坂先生の家に赴いたついでに、いとこであるサザエやカツオの家に寄り、図々しく飯を食べていく。

私はウェブメディアの編集者で、仕事のついでにいとこの家に寄り、飯を食べていった。

媒体が現代的になっているだけでほぼ同じだ。

「年齢は24〜26歳」

私は26歳。年齢まで同じだった。

24〜26歳という幅については気になるが、まあノリスケが年下というのは気に食わないので同い年ということにしておく。

とにかく、今日の私はノリスケ過ぎた。

ノリスケ過ぎるというのは、あまり良いこととは思えない。

ネットでのノリスケの評判は良くない。

しかし逆に言いたい。

皆さんはここまでノリスケであることができますか、と。

昭和を代表する漫画作品の中で描かれていたような親族とのコミュニケーションを、今あなたは再現できますか、と。

長谷川町子にも言いたい。

令和にもノリスケは生きています、と。