2023年10月27日 恋多き季節だから

昼にマック。新商品のこれ美味かった。まあハンバーガーにマッシュポテトが挟まってたら当然うまいので、「あまり調子に乗るなよ」と思いながら食べていた。ポテトはうまみのアタッチメント。

今日もシャニマスのことを書きますが、最後にはシャニマスと関係のないことを書くので、興味のない方もぜひ読み飛ばさないでください。

ノクチルの次はアンティーカをプロデュースしようと決め、三峰と摩美々を優勝に導いた。摩美々の喜び方はかなり意外性があった。三峰の本性はまだ知ることができていないが、彼女がストレートに幸せになれるイメージはない。明るいオタクの後ろには悲哀の影が落ちている。

幽谷霧子は決勝で敗退してしまったままだが、私はすでに彼女にかなり心を奪われている。あの感じでテストの点数が良いというのが何より魅力的なのだ。

テストの点数が良いということは、思考のスピードも計算のスピードも速いということである。試験の最中はそれなりに速くペンを走らせることだろう。また、親が働く病院で手伝いをすることもあるらしく、そうなればちんたらしてはいられない。

速く動く霧子を想像すると、すごく楽しい。

シャニマスはソーシャルゲームであり、強いキャラクターを育てて他プレイヤーと戦うことも目的の一つである。私はキャラクターの内面を知るためにシャニマスを始めたが、ゲームとしてのシャニマスもなかなか面白いと感じてきた。

これは私のフェスユニットというやつで、この5人がチーム鬼谷として全国のプレイヤーと戦ってくれる。このキャラはすべて育成が完了したものだが、ポジションごとに役割があるので、育成時はその役割に沿うように能力を高めていくといいっぽい。

あと同じユニット同士だと能力が上がるらしく、本当は5人グループのアンティーカはそのまま5人揃えた方がいいかもしれないのだが、私は先に浅倉樋口を育ててしまっていたのでこうなった。そのうちアンティーカで揃える。

夜。日高屋のニラレバ定食。

美琴さんのTrue Endを見届けてから外を散歩していたら、なんかすぐ近くに美琴さんがいるような気がして落ち着かなかった。ローソンの外を通りかかれば、「雑誌棚でファッション誌を物色してないかな」と覗いてしまったり。

かつて無職やフリーターだった頃、朝から晩までスプラトゥーンだけをしていたら、歩きながら気持ちだけが地面に潜ろうとしてしまったり、左側に壁がある場面で半身だけ体を出そうとしたりするような精神になってしまったが、それに近い。

そのように美琴さんの幻影を追いながらあてもなく歩いていると、後方から来たパトカーが私を追い越し、直後に「Uターンします」とスピーカーでアナウンスした。

そこはあまり広くない道だったので、一度切り返してから最初と反対の向きになり、赤いランプを灯して「ウゥーーーーー」というサイレンとともにもと来た方向へ急発進した。おそらく通報があって現場に向かったのだろう。

緊急車両ファンとして「いいもん見たなあ……」と感動していると、前方から、腕を組んで歩く男女カップルがやってきた。駅の方へ向かっており、デートの終わりっぽい雰囲気である。別れ際に組む腕の密着具合は激しく、互いに2割ほどの体重を預けながら歩いているようにも見える。

すれ違いざま、男が女にささやくのが聞こえた。

「今日はいっぱい情報増えたよ……♡」

女とたくさん話して色々知ることができたという意味だろう。しかしその表現が不意にとてもキモくて、我慢できずクハハと声を漏らしてしまった。

まあそんなキモさも恋の華だよなあ、などと噛み締めていたら、前方にヒョロめの男子大学生2人組が並んで歩いていた。彼らは私と同じ方向へ進んでいたが、私の歩行スピードの速さによって少しずつ差は縮まり、やがて会話の声が耳に入ってきた。

そして言葉として聞き取れた第一声。

「サークルに、いつでもデートみたいな格好をしている女子がいて、怖い……!」

彼の認識では普段着とデート用の服ははっきり分かれているものだが、彼が所属するサークルにはいつもデート用みたいなちゃんとした服を着ている女子がいる。そんなことはあってはいけないのに。どうして毎日かわいいんだろう。分からなくて怖い。

まともに会話を聞けるほど追いついたころに彼らは私と別の方向へ曲がっていってしまった。今後のコミュニケーションで彼の純粋さが刺さって好かれるか、デリカシーのなさで嫌われるかは紙一重のところだろうが、いずれにしても客観的には眩しい葛藤である。あんなに良い男子大学生はなかなかいない。彼とデートする人は服をよく見てもらえることだろう。

大小さまざまの浮ついたムードを浴びつつ、彼の幸せをしみじみと願っているうちに自宅の近くに戻ってきた。

すると、私の進む先で信号待ちをしている2人の男が見えた。どちらも背の高いイケメンな感じで、片方が相手の肩に手を回している。

彼らの背後を私が通り過ぎるタイミングで、肩を抱いている方が、相手の顔を見ながらゆっくりと言った。

「え〜? でも忙しい時に、俺がお前の口にチョコ入れてあげたじゃん?」

この街には媚薬が噴霧されたのかもしれない。