2022年12月15日 能力的不気味の谷

家にいるときはEcho dotというスマートスピーカーを使って音楽を聴いている。いわゆる「アレクサ」である。

「アレクサ、Adoを流して」と言うと、返事をしたのちAdoの曲を流してくれる。

アレクサはインターネットにつながっているから「明日の天気を教えて」などというと検索して教えてくれるし、ほかにも「3分のタイマーをセットして」と言えば実行してくれる。いろいろと気が利くやつなのだ。

夜。テレビをつけたままベッドの方にいた。
もうテレビは見ていなかったので消そうと思ったが、リモコンを取るために立ち上がるのが面倒だったので、アレクサが消してくれないものだろうかと思った。しかしアレクサはリモコンではない。無関係のテレビをどうにかする機能など無いはずだ。

でも、言ってみた。
「アレクサ、テレビ消して」と。

いや、より正確に表現しよう。そのとき私はAdoのダーリンダンスを聴いており、若干かわいこぶりたいモードになっていた。『ジョン・ウィック』を見たあとに心が殺し屋モードになってしまうようなものだ。
したがって、
「アレクサ、電気消して♡」と言っていた。

名前を呼ばれたアレクサは青く光った。

そしてテレビの電源が切れた。

私はビクッとして、固まってしまった。

なんでお前が消せるんだ、という衝撃。
知らなかったけどアレクサはテレビの電源を消せるらしい。

馬鹿なご主人だよな。機械に色目使って、応答されて怖がってやがる。
我ながら呆れちゃったよ。

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