2023年6月8日 こんにちは

あいさつにはまってる最中の小学生っているじゃないですか。

規範に従った善行をするのは恥ずかしい(と感じるべき)ことという感覚があるんだけど、何かの拍子で壁を越えて、積極的にいいことをしまくるのが楽しくなっちゃってる小学生。学年全体で街に繰り出すゴミ拾い活動で、袋いっぱいにゴミを溜めて競い合う子ら。

子どもの多い地区を歩いていると、たまにそういう小学生に遭遇する。

いきなり大声で「こんにちはー!」と言ってきて、まっすぐこちらの顔を見てくる。「この人はあいさつを返すのか?」という表情で。返してやると、奴らは落ち着く。

こういう子どもは相手に依らずあいさつを仕掛ける。むしろ「人を外見で区別しない」ことがいいことだと指導されているのだ。すれ違う人すべてにあいさつをするのが、平等で善良な生き方だと考えている。それが奴らのこれまでの教育に基づく論理だ。

しかしそれは単に、相手を個別に見ず一律「他人」としてしか扱っていないことであるとは、まだ気づいていない。その他人について「あいさつをすれば返事をするのが当然な、コミュニケーションごっこの壁打ち要員」だと捉えていることは自覚できていない。

そういう視野の狭さが子どもの特徴であり、それを保護しつつ育てていくのが社会というものなんでしょう。みんなで社会を作っていこう。子は宝です。

エイ!エイ!オー!

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