グヤバノジュースを飲んだ

上野のアメ横センタービル地下食品街で、グヤバノジュースを買った。グヤバノという果物の果汁を30%使ったジュース。グアバではない。

「GUYABANO」という堂々たるローマ字的表記に心惹かれる。



グヤバノ・ホリデー|白泉社


「楽園」からの5冊目のpanpanya作品集。表題シリーズ全8本はじめ「いんちき日記術」「比較鳩学入…


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グヤバノといえば、漫画家のpanpanyaさんの作品『グヤバノ・ホリデー』が有名だ。アメ横地下で見つけたグヤバノジュースの味に魅了され、グヤバノそのものを食べるためフィリピンへ渡る話。

もはや『グヤバノ・ホリデー』を読んでいない限りグヤバノを知ることは無いんじゃないか、というぐらい日本ではマイナーな果物である。マイナーというか、青果としては国内で流通していないので知らなくて当然。私もこの漫画を読むまで一切知らなかった。
流通に関する事情なども上記の作品に詳しく記されているので、是非ご一読を。

原材料名には「グアバノピューレ」とある。こうなるといよいよグアバのピューレなんじゃないかと思うかもしれないが、グアバではない。

これは海外からの輸入品なので、この日本語で書かれた原材料一覧も元の缶に印字されているものではなく、シールが貼られている。

シールを剥がしてみた。

英語とフランス語で栄養成分表示が書かれている。右の○%は、それぞれの栄養に関する1日の摂取目安量のうちの割合だ。
つまりこれを一本飲めば、1日に摂るべきビタミンCの15%が摂取できるということらしい。

色は黄色寄りに混濁した白。
このまましばらく時間を置いても、成分が沈澱したり分離して上澄みができることはなかった。そういう点では、見た目については果汁というよりヤクルトなどの乳酸菌飲料に近い印象だ。
しかしコップを傾けた際にガラスの壁面に残った液体の跡からは、絞られた果肉の繊維がたしかに感じられる。

飲む。

うまい。
味の第一の印象も「乳酸菌飲料!」という感じでピルクルやヤクルトなどが想起されるのだが、良い意味で舌に留まらず、さらっとしている。果物のジュースであることを再度認識させられる。
それでも甘さはかなり強めなので、水で薄めて飲んでもいいと感じた。砂糖が入っているしな。ここらへんは好みによるだろう。

全体的な味を何かに例えるとすれば「黄桃ベースのフルーツミックスジュース」のように感じた。
フルーツミックスという言葉を出してしまうと表現から逃げたように思われるかもしれないが、不思議とそんな味がするのである。

ちなみにpanpanya氏は、フィリピンに行き生のグヤバノを食べ、次のように述べていた。

(ヤクルト リンゴ カルピス パイナップル ヨーグルト バナナ)
このへんを足して割ったような… 違うような…

『グヤバノ・ホリデー その④」より

氏も「複数の果物・飲料が混ざった味」を連想している。ミックスの感覚はあながち的外れではないと考えてもいいだろう。

という感じでした。
漫画を読んで以来憧れの飲み物だったので、飲めて嬉しいです。今度は生グヤバノを食べたい。

値段は240mlの缶で税込200円。
『グヤバノ・ホリデー』で描かれていた缶には150円の値札がついていたので、値上げされたのかもしれない。

ご興味のある方はぜひ。
ちなみに私はこれまで何度も店に足を運んでいたが、今回初めて商品を見つけて買うことができた。今ならあるかもしれません。

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