夜9時から、オモコロの限定配信クイズ大会に出ました。
正直夕方あたりからめちゃくちゃ緊張していた。
仕事終わりに日高屋へ行ってレバニラ定食を食べたけど、その最中もクイズ大会のことばかり考えていて、全然味わえなかった。1個だけすごく大きいレバーが入っていたのは覚えている。
ともあれ緊張がほぐれない。
緊張した私はどうなるかと言うと、声が出なくなってしまうのだ。喉が詰まる感覚になり、思いっきり声を張らなきゃいけなくなる。
でもそんな状態で配信に出ることは許されない。
だからもう、カラオケに行って発声しておこうと思った。
財布だけポケットに入れた状態で自転車をガシガシと10分ほど漕いで、フウフウ言いながらカラオケ屋に入店した。
それが19時45分のこと。
この8曲をとにかくデカい声で歌って、ピュンと退室してきた。それが20時15分。
そしてまた自転車をガシガシと漕ぎ、帰宅しようとしていたところで「あっ クイズ大会なら力水買わなきゃ」と思い、ちょっと引き返してキリンの自販機に立ち寄った。そこの力水は130円だった。
私は力水を100円で売っている自販機を知っている。知っているからには130円で力水を買うことはできない。
そしてまたわざわざ遠回りして100円の自販機に辿り着き、念のため力水を3本買い、カゴに入れたらぶつかって炭酸が抜けちゃうから左腕で3本を抱え込むように持ち、右手だけで自転車を漕いで、帰宅した。
それが本番開始間際の20時40分。
汗だくになりながらパソコンの横に力水を並べていた時点で「なんか俺、このあと勝負に勝つ人間の行動をしていないな」と思った。
実際に本番では変なミスなど繰り返しつつ、地味に負けた。最下位だった。
カラオケのおかげで声だけは出ていたと思う。
つまりうるさいビリだった。本当にすいません。
ともあれ楽しかったからいいんだけど、負けた悔しさは普通にある。誰のせいでもない、ただ自分の至らなさを痛感する時間を過ごしている。
キエフの新しい呼称を答える問題で「キーフ」と誤答してしまったんだけど、その答えを考えているとき、なぜか数日前の自分の日記の
この部分のことしか考えられなくなっていた。
で、「キウイじゃない、キューイ、だからウではない……」とか思って間違えた。
キエフとキウイには何の関係もないのに。
今思えば本当にパニックということだと思う。
悔しい。何より普通に知識が足りなかったことが悔しい。
早押しクイズとかって、「早押し」のテクニックみたいな部分もあるけど、そういう点も関係なく完敗だった。俺が一番物事を知っていない。
そして特に面白いことも言わず、声だけ出して負ける男。俺なんだったんだろう。
俺って人生で何をしてきたんだろう……。
何を見て、何を覚えてきたのか……。
この落ち込みは勝負の代償だ。
リスクなく勝利を掴むことはできない。