2023年1月25日 エア浪費のすゝめ

最強寒波は、東京では積もる雪など降らさず、ただ寒いだけで大した影響を感じることはなかった。
寒くはあった。

高校の同級生と通話しており、マッチングアプリの話になった。経験者である彼らから体験談や各サービスごとの違いなど聞きつつ、ほえーと思いながら公式サイトを見ていたら、『漫画でわかるwith』というPR漫画に辿り着いた。

辿り着いたというか、私は過去にもこれを読んだことがあり、何周も読み返している。
単純に絵が可愛くて好きなのだ。

この漫画について軽く検索してみたら、百合好きからの評判が良かった。マッチングアプリらしからぬファン層だがそれでいいのか。

皆さんもぜひ読もう。

他人のマッチングアプリの話は、聞いた瞬間だけ「未知だから自分も体験してみたいな〜」と思うのだが、一晩経てば大体意識から消えてしまう。やろうとするにもめんどくささが勝つだろうし、そもそも連絡自体好きじゃないのに、連絡が全てとも言えるようなこの活動を本来の目的どおりにやり通せると思えない。

改めて考えるとマッチングアプリって、すごいことしてるよ。この見知らぬ人々が無数に暮らす社会で、互いに愛せる相手を探そうとするサービス。そもそも交際とか、結婚もすごい。そんなすごいことをみんなかなりの割合でしててすごい。あらゆる根本的なすごさに圧倒される。

しかし、やはり今の時代に生きる者としてやってみたい気持ちはある……。例えば親世代の人に「ディスコって行ったことある?」と聞いて「あるよ」と言われたら「おお、ディスコの経験があるんだ!」と嬉しくなるように、いつかの未来を見据えた現代人として体験したい気持ちがあるのだ。

でもマッチングアプリを利用するからには、ひとりびとり個別のユーザーとの出会いがあって、その人とコミュニケーションをとる段階が生ずるだろう。それは、怖い……!無数の人々に「興味なし」の烙印を押されることが、怖い……!

おそらく私は、私が好意的に思った相手とマッチングできなかった場合にいちいち多大なショックを受けると思う。「あなたは恋愛対象として見る価値が無い」と断言されることは普段の生活で経験しないから、相当大きいダメージになりそうだ。別に普段そう見てほしいと思う気持ちは無いんだけど、マッチングアプリをやるということはわざわざその可視化に臨んでいくことでもあるからな。

そしてどうせ最後には高い会費を払ったことを後悔するんだ。

1ヶ月4000円前後だぞ。
小学校の頃に通ってた書道教室の月謝じゃないんだから。

月4000円なら10ヶ月で4万円になるわけで、そうしたらニトリの昇降デスクが買えてしまうじゃないか。

ああ、そうか、マッチングアプリを10ヶ月我慢すればニトリの昇降デスクが買えるのか。正確には送料込みで11ヶ月我慢しなきゃいけないけど。

そう考えるとすごいな。
昇降デスクのための精神的積み立て貯金みたいなもんか。

やはりマッチングアプリは便利である。

去年も似たような日があった。

あと「ひとりびとり」というのは平成の天皇が発していたワードで、私も気まぐれに使っている。そこで連濁する人見たことなかったから。

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