2023年1月8日 まだ読み飛ばすような時間じゃない

オモコロのモンゴルナイフさんから「スラムダンクの映画を見よう」と誘っていただき、数人で行ってきた。私はスラムダンクの漫画を全く読んだことがなかったが、この映画が話題になっていることは知っていたので興味があった。

映画のチケットは16時台の回を予約してくれたという。

それを踏まえた本日の集合時間は、

朝9時だった。

三連休中日の朝9時に集合し、私はモンゴルナイフさんが持ってきたスラムダンク全巻を上映時間までに読みきるミッションを与えられた。
ミッションというと無理やり読まされているようだが、私にとってこんなに都合の良いことはないため嬉々として臨ませていただいた。何より全巻持ってきてくれるというのがありがたい。

さすがに全セリフを一字一句噛み締めていると時間が足りないので、今回の映画を見る上で抑えるべき箇所を教えてもらいながら、ページをめくる速度に緩急つけつつ、黙々と読み続けた。
ていうか集合した時点でペース配分がきっちり決められていたのだ。

「まず○巻まで読んでもらうのは必須として、それ以降はある程度自由なペースで早足気味に読んでもらいます。しかし正午を過ぎた時点で○巻まで到達していない場合は自動的に○巻まで飛んで読み始めてもらいます」という、箱根駅伝の繰り上げスタートみたいな説明を受けて私の日曜日は始まった。正月はまだ終わっていないと感じたよ。

結果、15時30分に無事全巻を読み終え、万全の状態で上映を迎えることができた。モンゴルナイフ監督からは「優秀な生徒です」と言ってもらえた。

そうして見た映画はすごく良かった。
今日知ったばかりの漫画の劇場版なのに分からないことが一つもない。

具体的な感想は仔細にありすぎて書きづらいが、総じて「あの試合を映像で見られてよかった」と思う。花道の交代後からの勢いは本当に興奮した。
あと宮城の母の容姿が妙にリアルで驚いた。なんか、すんごくリアルなのだ。首とか、背中の厚みとか。

なお、漫画では丁寧に描かれているシーンが映画ではだいぶ省かれている。もはや漫画での心情描写を知っている前提の間があったりするので、漫画を読んでいれば「さっき一瞬黙ってたけど、あのことを考えてたんだ!」みたいに分かる。
だからストーリーを楽しみたければ漫画を読んでから映画を見た方がいい。

さらに今回はDolbyなんとかという、音響がすごいシアターで見た。通常料金に600円上乗せするプランだったが、これで見てよかったと思える。上映前に流れるDolbyなんとか自体の説明ムービーも良かった。

私はこれまでに一度だけ、ソフトテニスの試合中にいわゆる「ゾーン」に入ったことがあるのだが、その感覚を思い出させるような映像・音声体験があった。

自分がゾーンに入ったことがあるというのは、他人事のように面白く感じる。あのときは時間がゆっくり流れるように感じて、ほぼ動きの止まった世界の中で冷静に思考することができたのだ。
やはり文字にすると面白い。嘘っぽすぎる。

ゾーンに入ったのは大会の決勝で、そのまま勝って優勝したんだよな。優勝しちゃってるんかい。

ソフトテニスは中3でやめてしまったけど、私がゾーンに入って優勝したときの相方は推薦で高校に進学して、インターハイに出ている。
スラムダンクの映画で描かれているのもインターハイだから、あれに出ていたんだ。すごい。そんなやつと一緒に組めてラッキーだった。

あと今回はそもそも人と一緒に映画を見るのが久しぶりだったから、その新鮮さもあって楽しかった。感想を言いあうのも楽しいと知った。

サ店のクレープ

ラ店のラーメン

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