2023年3月28日 両毛線で登下校するのは校則違反ではない

明日のアーの新喜劇『親切な寿司屋が信じた「3000万あるんですけど会ってもらえますか?」』を見てきた。明日のアーは、名前だけ知ってたけどこれまで見たことなかった。読みは「あすのあー」らしい。「あしたのあー」だと思ってた。

面白かった。ずっとふざけてて、くだらね〜と思いながら笑ってた。

舞台って、人が複数いればその分だけリアルタイムの能動的なアクションがあるから、どこを見るかという選択が生じる。自由でもある。

そういう自由のもと、私は藤原さんをかなり追ってしまっていた。デイリーポータルZの藤原浩一さん。

かなり序盤から、私は藤原さんが何を言っても面白く感じてしまうモードに入っていた。かつてクレヨンしんちゃんの映画を劇場で見た際にマサオ君の言動がいちいち面白く感じ、笑いまくっていたことがあるのだが、そのときと似た状態だった。「この人はどうしても面白い!」という絶対的な感覚。

藤原さんが面白いのはなんなんだろうな。どの生徒にとっても馴染みの薄かった教員が目立っている感じというか、全クラス対抗リレーの職員チームで事務の先生が全力ダッシュしてる姿を見たときのような面白さ。それがずっと新鮮にあった。

演者は全員大声を出していてすごかった。私も大声出したいな〜と思う。友達と話している時の声が大きくてよく怒られるから、気兼ねなく発声したい。

明日明後日もあるらしいし、4月に追加公演もあるらしい。主宰の大北さんはtumblerで「アー入門編としてもちょうど良いと思います。」と書いてた。ぜひ。

今日の会場の木馬亭でやる予定の喜劇のポスター。

健康漫談の「ケンコウ奉仕」さん。

観劇前にサイゼリヤで食べたもの。ハンバーグが縦になっていて美味しかった。

浅草寺の周りには外国人観光客がたくさんいたが、無数に並ぶ提灯の中から「東武鉄道株式会社」で意味を区切れる人はそう多くあるまい。

観劇後、また夜ごはん食べたくなって日高屋のニラレバ定食。

浅草駅の地下商店街。

地下っていいよなあ。地元に地下はなかったから、東京っぽさを強く感じる。

地元といえば、

『日常』のあらゐけいいち先生が、群馬と栃木を通るJR両毛線の利用促進ポスターを描かれた。あらゐ先生は群馬出身で、日常の作中には群馬の地名を冠したキャラクターが多数出てくる。

日常は中高生の頃に読みまくっていた。自分が何を感じているのかも分からないまま繰り返し読んでいた。なんか、じっ……と読み続けていた。面白いから読むというより、とにかく好きだから読んでいた。たまに模写したりしていた。

ポスターには「両毛線で通学してみませんか?」と書かれている。

私は、両毛線を使って毎日通学していた。

両毛線の運行本数は1時間に1,2本なので、利用する上下線で始発から終電まで全てのダイヤを記憶していた。

両毛線はドアが自動で開かない。ボタン式で開閉するものもあるが、ボタンが無く引き戸のように手で開けなければいけない車両もある。ドアが自動で開くのを待ち続け、とうとう開かないまま出発して絶望している人を目撃したこともあった。次は1時間後だからな。そういう電車に毎日乗っていた。

そんなわけだから今日のこのツイートを見て、かなりじーんときてしまった。「あらゐ先生が両毛線のことを思って描いた絵だ……」と思って。

両毛線の思い出は結構ある。これまでで最も楽しかった頃の記憶。

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