大きい犬と遊びたい。
奴らの無邪気さと質量を感じたい。
小学校の同級生で、シベリアンハスキーを外飼いしている友達がいた。その犬はタイガという名前だった。
タイガは凶暴ではないんだけどとにかくパワフルで、小学生の肉体ではとても受け止められないエネルギーを持っていた。
ある日、タイガに触りたいと思って近づいた私は、タイガがすぐに近寄ってこなかったためにうっかりテリトリーの奥まで侵入してしまった。
いつもよりワンテンポ遅れて突進してきたタイガは、一瞬で私を敷地の角に追い詰めた。そして家と犬小屋とのわずかな隙間に私をグイグイと押し込み、前後左右の逃げ道を奪った。
万事休す、と天を仰いだそのとき!
タイガが私の喉元に噛みつき、私はそのまま死んでしまいましたとさ……。
すいません、特に終わりが面白い話ではなかったので急遽自分を殺しました。
実際は隙間から垂直に抜け出し、背後の塀の上を渡って敷地を一周して逃げた。タイガに噛まれたことはない。
関係ないが、この友達の家はヤクザだった。地元には割とヤクザが多くて、その予備軍的なヤンキーもたくさんいたが、この友達は普通に優しくて面白いやつだったので、本人から教えてもらうまで親のことは気づかなかった。
ある日いきなり「うちの親、ヤクザなんだよね」と言ってきたのが妙に印象的で、今思い出した。私はその発言の意図がわからず「そうなんだ」とだけ返したが、奴にとってはどういう気持ちで伝えてきたのだろうか。
ついでに地元ヤクザエピソードを話すと、かつて私はソフトテニスが強くて、大会の決勝でよく当たる他校の選手がいたのだが、その親がヤクザだった。
私はその他校の奴とは普通に接していたが、祭りとか市営プールに行くと大体その親がテキ屋をやっており、見つかるとすぐに声をかけられるのが怖かった。あと大会でこちらが勝った後はその親の態度が冷たくなるのも怖かった。
ほかにも地元ヤクザエピソードは結構あるが、面白がって話していいことかどうか微妙なのでここまでにしておく。そういった組織の在り方を肯定しているわけではないしな。
昨日買ったやつ。これをどんなに食べても「カステラ風」の味を知ることはできないのがもどかしい。
夜。
はま寿司しか勝たーん
オクラの天ぷらとキスの天ぷら。
すごくうまかった。はま寿司は天ぷら屋さんだな。
そして今回は、寿司レーンの開始地点に最も近い席に通された。
つまり、天ぷらが最もアツアツで食べられるのだっ!
だっ!
それぞれおかわりした。
磯の端っこをすくった汁でフィニッシュ。
そういえば、わさびが全部黄緑色になっていた。
以前行った時にわさびの袋が濃淡2色あり、薄い黄緑の袋の方が賞味期限が遅かったので、きっとリニューアルして黄緑になったのだろうと予想していた。
きっと当たっている。
今日は答え合わせの日だったわけだ。