朝。それは挑戦のとき。
昨日同様ゆりかもめに乗り、テレコムセンター駅に来た。
青海食堂という朝6時からやっている定食屋に来た。
土地柄、トラックドライバーなど運輸関係者の客が多いようだ。実際私が行ったときはそういう人しかいなかった。
カツカレーを頼んだ。カレーには大きい豚肉のスライスが入っており、少し感動した。
カツは合成肉って感じだったけど、総じて悪い印象はない。
今日の目的はこの食堂に来ることではない。
本当の目的地へ向かいながら、腹ごなしに近くの公園を散歩した。
ボロボロのパンツが落ちていた。
ヒアリへの注意を促す看板。
「ちがいがわかるかな?」と気さくに問いかけられると、注意喚起としての圧力を感じない。
「もちろん無理に分かる必要はないよ。ヒアリなんて見逃しても問題ないからさ」と言ってくれそうな気配がある。
青海のパレットタウンに着いた。
目的はこの観覧車だった。明日8月31日で営業を終了するらしい。確固たる動機はないが、乗っておこうと思った。
「観覧車が終わる」ということに非日常の雰囲気を感じたから。
ヴィーナスフォートは5ヶ月前に閉業し、今は解体作業が開始されている。
でかい。調べたところ日本で3番目に大きい観覧車らしい。
乗り込み待ち。
赤いゴンドラに乗った。
周りがとにかく工事現場に囲まれているので、終始その様子を観覧していた。楽しい。
「車」というのは、乗り物のほかに、軸を中心にもって回転する輪のことを指す。風車とか水車とかマニ車とか、みんな軸を中心に回転している。形状としては観覧車もこのうちに入るだろう。
しかし観覧車は乗り物である。
一般的な乗り物の車は、人を乗せ、車ごと別の場所に移動する。
しかし観覧車という乗り物は、人を乗せ、人だけをぐるりと移動させ、また元の位置に戻す。
移動しない「車」に乗りながら、人は移動する。少し不思議だ。
最初に観覧車を思いついた人は、回転する何らかの「車」、たとえば小さい歯車などを見て「これを巨大にすれば人は外縁に乗ることができ、円周分の移動を楽しめる」と考えたのだろうか。
それってめちゃくちゃぶっ飛んだ思考だと思う。
とにかく、あんな巨大な車ってのはほかに無い。観覧車は異常な建造物だ。
帰りの東京テレポート駅にあった撮影スポット。
説明しがたい、複雑な無価値。
出社の前に、会社近くのいわし料理屋でイワシフライ定食を食べた。朝のカツカレーから2時間ぐらいしか間隔空いてない。
空腹ではなかったが、食べてみたいなーと思ったから食べた。そこそこうまかった。
イワシがやや骨っぽかったけど旬は過ぎてると思うし仕方ないか。
あとは仕事をし、夕飯どきを向かえたころスーパーへ寄って帰った。
シャケとジャガイモを炒めたやつの塩味。
シャケは北海道産の生鮭が半額だった。
いいステーキ肉が半額だった。
うまかった。
午前中に観覧車に乗ってみたけど、午後はいつものように仕事に取り組み、終わってみれば手応えは普通の1日だった。
明日の朝は特に何もしない。
強いて言えば充分に睡眠をとる。
なんでも挑戦すりゃいいって話じゃない。