いろんなものが遅れており、すみませんと言ったり思ったりしながら生活している。
生活しているのに……
シャニマスを始めてしまった。本当にこんなことをしている場合ではない。
なぜ始めたかというと、ピクシブ百科事典などといった決して文章のプロではないオタクが咀嚼した二次的なテキストばかりを吸収していくことは、長期的に見れば良い育ち方に繋がらないと考えたからだ。まずは一次情報を知らねば屋台骨は太くならない気がした。
最初に選んだアイドルは樋口円香だった。昨日ずっと曲を聴いていたから。樋口との会話を通して、彼女と浅倉透が幼馴染であることを知った。なんとなく高校の同級生とかだと思っていたから、想像以上に長い付き合いだった。
「幼馴染が入った芸能事務所を偵察に来た」というのが樋口円香がアイドルになるきっかけだったので、流れとしては先に浅倉透でストーリーを進めた方がいいのかなと思い、急遽そうした。
アイドルの大会みたいなやつに何回か挑んだら優勝できた。今言うことじゃないけど髪の色かわいいよな。
これはビギナーモードだから簡単に優勝できるようになってるぽいけど、そのぶん見られるエンディングの種類が限られているらしい。慣れたら上位難易度のクリアを目指すべきなんだろう。それに向けたチュートリアル的なモードも用意されているようなので遊びやすい。
などと楽しんでいていい状況ではないので、今日はここらでやめておくべきだと固く決意した。
「しかし樋口円香でも一回だけチャレンジしてみよう。2人の成長を併せて知ることで私の仕事も推進力を得るはず」と思って挑んだら、残念ながら準決勝で負けてしまった。
それまで勝ち進みながらも「こんなものですか」みたいな素っ気ない態度をとっていた樋口が敗退を経験したときの反応がすごくよかった。
敗退した樋口を見た後に彼女のソロ曲『夢見鳥』を聴いてみたら、なんかすごくよかった。
https://music.apple.com/jp/album/%E5%A4%A2%E8%A6%8B%E9%B3%A5/1675339132?i=1675339347
いつも曲を聴く際には歌詞の意味を読解していないが、ふと意識して読んでみた。
これめちゃくちゃ樋口円香のこと歌ってるじゃん。
みんなこういうことを楽しんでたのか。てか私はマジでなんにも理解せずに音だけ聴いて「心地ヨスなあ」とか思ってたけど、意味だらけだったんだな。意味ありすぎて少し疲れるぐらい。意味が分かれば、考えることができてしまう。考えずに音だけを感じたい気持ちは依然あるから難しいところだ。
てか昨日ソロ曲をいろいろ聴いてて急に気づいたんだけど、樋口と浅倉のソロ曲って露骨に対になってるんだよな。イントロを比較して驚いた。その翌日に、樋口と浅倉が幼馴染であることを知った。何事も繋がってるんやね。
そろそろ、仕事に手をつけなきゃあかんね。
明日はきっと樋口を優勝させよう。
これまでは樋口円香を見るたびに謎の同級生イズムが顔を出していたが、もうプロデューサー視点が優勢になってしまった。仕方のないことだ。
幽谷霧子が横断歩道の白い部分だけを渡るカードを引いた際に出てきたテキストを見て、
「黒はとこ……」と思った。