2024年2月18日 みみのみの「みなみ」

埼玉県で電車に乗っていたら「次は よしかわみなみ よしかわみなみ」というアナウンスが流れた。私は路線図を確認していなかったので、聞きながら「この駅の漢字表記は『吉川南』だろう」と想起したが、やや違和感があった。

このアナウンスにおける「よしかわみなみ」のアクセントが「堅揚げポテト」と同じだったのだ。分かりにくい人は声に出して確認してみてほしい。堅揚げポテト、よしかわみなみ。

普通、吉川南だったら「お塩と魚」のようなアクセントになると思う。分からない人は声に出して確認してください。

この発音には何か意味があるに違いないと思い、目を閉じて新規情報を入れないまま少し考えた結果、一つの答えを出した。皆さんにもシンキングタイムを与えるので、考えてみたい人はどうぞ。

私の考えは以下。

「よしかわみなみ」の漢字表記は「吉川南」ではなく「吉川美南」あるいは「吉川三南」なのではないか、ということだ。

「南」だけでは「South」の意味に直結してしまいアクセントもおおよそ平板(「魚」のような読み方)に固定されてしまうが、地名として漢字が合成された「美南」「三南」ならアクセントの傾向は柔軟になり、「ポテト」のような頭高型になっても自然なことだろうという推察。

2つの漢字が合成されていれば「美南」「三南」にこだわる意図はないのだが、第一感で他に妥当な候補がなかった。一応「御南」「南見」とかもありそうか。しかし埼玉には「浦和美園」という駅があるから、「美」の親和性は高いと見られる。人名なら「美波」もありえるだろうが、地名(駅名)っぽくはないし、ここは内陸だから「波」は考えにくいだろう。

確認したら、「吉川美南」で正解だった。吉川と美南という地名を合成した駅名らしい。ちなみに美南という地名の由来は調べても確認できなかった。

明日は飛行機に乗るから緊張している。応援していてください。