2023年1月27日 礒野家並のありがたさ

昼過ぎ、都内某所に仕事で赴いた。1人で。

そこは私の叔父・叔母・いとこが住む家からすぐの場所だった。事前に目的地の住所を確認した時点でなんとなく分かっていたのだが、実際に降り立ってから改めてその近さを感じた。

いとこの家にはもう何年も行っていなかったが、せっかくならと思って「仕事で近くに来ています」と連絡を送ってみた。

すると、仕事をしている間に「いとこも叔母も在宅してるのでいつでも来ていいよ」との返事が来ていた。

その返事を確認したとき私はすでにその地での用事を済ませていたので、パッと寄ってあいさつだけして帰ってもよかった。

しかし、私の脳裏には「もう少し遅めの時間に寄ったら夜ご飯をいただけたりするのかな」という考えが浮かんでいた。

だから、近くの図書館に寄り、ノートパソコンを開いて仕事を進めた。

そして、いとこには「いま仕事中だから○時ごろ行っても大丈夫ですか……!?」と連絡した。

私が提案した○時は、決して夕食を食べ始める時間ではないが、少しおしゃべりしていたら「夕飯も食べていく?」となるような時間だった。

「いいよー」と返事が来た。

そんな流れでお邪魔して、ステーキなどをたらふくいただきました。まさかステーキが食べられるとは思っていませんでした。本当によかったです。

帰り道、今日の自分を振り返って思った。

「あまりにも、ノリスケだなあ」と。

サザエさんに登場するノリスケは出版社の編集者で、担当作家の伊佐坂先生の家に赴いたついでに、いとこであるサザエやカツオの家に寄り、図々しく飯を食べていく。

私はウェブメディアの編集者で、仕事のついでにいとこの家に寄り、飯を食べていった。

媒体が現代的になっているだけでほぼ同じだ。

「年齢は24〜26歳」

私は26歳。年齢まで同じだった。

24〜26歳という幅については気になるが、まあノリスケが年下というのは気に食わないので同い年ということにしておく。

とにかく、今日の私はノリスケ過ぎた。

ノリスケ過ぎるというのは、あまり良いこととは思えない。

ネットでのノリスケの評判は良くない。

しかし逆に言いたい。

皆さんはここまでノリスケであることができますか、と。

昭和を代表する漫画作品の中で描かれていたような親族とのコミュニケーションを、今あなたは再現できますか、と。

長谷川町子にも言いたい。

令和にもノリスケは生きています、と。

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