2022年7月8日 もっともっとハーコット

ルイボスティーのペットボトルを持ったままベッドに寝転んだら、なんとそのペットボトルは蓋がされていなかった。

急いでティッシュで拭き、クンクンクン。
ウエットティッシュで拭き、クンクンクンクン。

そこで俺は知った。

飲まない時のルイボスティーはすごく薬っぽい匂いがする、って。

ふと果物屋さんに立ち寄ったら、ハーコットという品種のアンズが売られていたので買ってみた。
アンズといえば乾物というか干してシナっとした状態のものが想像されるが、ハーコットは生食用の品種らしい。生のアンズを食べたことはない。

皮ごと食べていいのかを店員さんに聞いたら、「皮ごとでもいけますが、気になる方は剥いたほうが食べやすいですね」と言っていた。

無論、皮ごといってみる。

果肉はねっとりと甘い。
種の周りには薄く空間があり、かじった時に空気が抜ける音がした。

うまい。したたる程度には果汁も多い。
風味はたしかにアンズであるが、皮の境目を噛めば酸味も感じられ、生食ならではの美味しさがある。
繊維質は好みが分かれるかもしれないが、食べ応えがあって私は好きだ。

分かるだろうか。
種離れが非常に良いのだ。

例えば似た果物で言うとプラムは種離れが良くない。あれは種に付く果肉や繊維を歯でこそぎ取るようにする必要があるが、ハーコット(もしかしたらアンズ全般?)は、食べ進めれば自然に種がポロリと取れる。つまりほぼ無駄なく果肉を味わえる。

皮を剥く必要が無く、美味しくて食べ応えがあり、種離れが良く食べやすい。
これはぜひ人気を得て広く流通してほしいと思った。

個人的な好みをプラムと比較する場合、やはり酸味の強さによってプラムの方が勝るのだが、食べやすさを考えればハーコットも負けず劣らずの力がある。
思わぬ新星を知った。

ハーコット という品種名から感じる味の無さげな雰囲気には良い意味で裏切られたよ。

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