スプラトゥーン3のフェスがあった。今回は新作発売を控えるポケモンとのコラボで「くさvsほのおvsみず」という3タイプの派閥闘争。プレイヤーは自らが参加したい陣営を選び、2日間を通してナワバリバトルの勝率などを競い合う。
私は竹という武器を愛用する者として問答無用のくさ派に参加し、試合も全て竹だけを使った。勝ち負けは16-8で、勝率66.7%。10倍マッチには2回勝って1回負けた。最高称号「えいえんのくさ派」になってすぐ止めたけど、まあまあ貢献している方だろう。
フェスの結果は、みず派の勝利。フェスに勝利した陣営は参加賞の「スーパーサザエ」が他陣営より少し多くもらえるが、前作からその差は小さくなったので負けてもあまり気にならない。(初代スプラトゥーンでは最大8個差だったが、現作は最大3個差)
竹(正式名称 14式竹筒銃)というメインウェポンはナワバリバトルに向いていない、という意見をちらほら見かけるが、そんなことはないと思う。インクを塗るスピードはそこそこ速いし、射程の長さと攻撃力の高さで他の塗り武器との対面に勝利しやすいから相対的にも塗り効率は高い。
ただ竹の性能にはかなりクセがあり、扱いには慣れが必要であるため敬遠されがち&偏見を持たれがちなのだろう。
竹は、射撃時にボタンを長押し(チャージ)して放すと直線状のインクを発射する「チャージャー」というジャンルの武器である。しかし、他のチャージャー武器と異なる特徴がいくつかある。
①【チャージ時間に関わらず射程が一定】
一般的なチャージャーはチャージ時間に応じて射程(インクの飛距離)が伸びるが、竹はチャージ時間が短くても常に一定の(=最大の)距離までインクを飛ばすことができる。相手を牽制するには非常に強い機能だ。
その代わり、短いチャージ時間で発射した場合、塗れるインクの跡は竹の節のように抜けが生じる。この抜けの範囲はチャージ時間が短いほど広くなる。急いで足元を塗って逃げたい時にネックとなる特徴だ。
②【最大までチャージしても一撃で倒せない】
チャージャーの特徴は攻撃力の高さだ。プレイヤーの体力は一律100.0に設定されており、竹以外のチャージャーは最大までチャージすれば必ず100以上のダメージを与えることができる。つまり命中さえすれば確実に相手を倒せるのだ。
しかし竹は、最大までチャージしても85.0しかダメージを与えられない。つまり相手が元々ダメージを受けていない限り、倒すには2発当てる必要がある。これが竹の最も大きなクセであり、敬遠される理由だと思う。しかし最大ダメージを与えるまでのチャージ速度は全チャージャーの中で最速であるため、その釣り合いの中で頑張るのが竹なのだ。
また、1発の最低ダメージ(いわゆるノーチャージ時のダメージ)は竹だけ30.0で、それ以外のチャージャーは40.0なので、ノーチャージのみで計100ダメージを与えるには竹だけ1発多く命中させる必要がある。だから他のチャージャーと近距離でパシュパシュ撃ち合うと、竹は不利だ。
③【インクが敵を貫通しない】
竹以外のチャージャーは最大までチャージすると、発射したインクが途中で他プレイヤーに当たっても本来の最大射程まで届く。敵や味方を貫通するということだ。攻撃力も減衰しないため、射線上に複数の敵プレイヤーがいればまとめて倒すことができる。
しかし竹のインクは、どれだけチャージしてもプレイヤーに当たった時点でその先には届かない。手前の味方が邪魔で敵を倒せないこともよくあるし、サーモンランでは正面からやってくるシャケらをフルチャージで一掃するということができないのだ。
④【移動速度が速い】
スプラトゥーンでは、持つ武器によってプレイヤーの移動速度が変わる。武器が重ければ移動の負担も大きくなるという話だ。
武器による移動速度の違いは3段階で分類されており、竹はチャージャーの中で唯一最速の枠にある。軽量級とも言われる。だから簡単に言えば、ちょこまかと動きやすいのだ。射程の長いチャージャーは固定砲台のように戦うこともあるようだが、竹は常に動き続けてこそ強さが光るし、時には戦いの最前線に立つこともある。このアクティブさが楽しさの一つである。
以上、ざっくりと竹の特徴を挙げてみた。扱う上ではもっと細かいクセがいろいろあるのだが、書いたところで伝わりにくい。
なお現時点のスプラトゥーン3では、サブウェポンに「ロボットボム」、スペシャルウェポンに「メガホンレーザー5.1ch」を持つ「14式竹筒銃・甲」しかないが、正直この組み合わせはナワバリバトルには向いていない。今後竹の亜種として「乙」「丙」などが解禁されるはずで、それのサブウェポンとスペシャルウェポンがどうなるかが楽しみだ。
スプラトゥーンの話でした。
今日は肉まんとうどんを食べました。
さようなら。