2023年3月2日 ひと刈り行こうぜ

時節柄、受験に関する話題をよく見聞きする。受験って最近してないからちょっと楽しそうに見える。私の最新の受験は普通自動車免許だ。

高校の頃は模試というものが度々あった。

同級生らは模試の成績を受け取るたびに一喜一憂していたが、私は不思議なくらいに結果を覚えることができなかった。A3の紙に記されたカラー印刷の情報は脳に一切爪痕を残さず、クリアファイルにしまったらもう無いものとなっていたので、次の休み時間には人が少ないところに避難していた。目下の話題についていけないことが分かっているから。

「たかが模擬試験に盛り上がってる奴らダセー、それに対して俺カッケー」ということではなく、純粋に「どうして自分は模試の結果に興味がないんだろう」という疑問があった。だって私は全生徒の中で最も早く、昇降口も開いていないような時間に登校し、鍵が壊れて施錠されていない窓から校内に侵入してまで勉強していたような生徒だったんだぞ。何が当時の私をそうさせていたのか分からないが、そんな態度があるなら模試の結果にも熱中するのが普通だと思う。しかしなぜかそこの関心はすっかり抜け落ちていた。ただ校舎が好きで長く居たかっただけかもしれない。

そんなわけだから試験当日も「前回より良い成績を!」などと意気込むことなく常に漫然と臨んでいたため、今思い出せるようなエピソードは一つもない。一度だけ模試を無視してラジオの公開放送に行ったことがあるけど、それは模試自体のエピソードではない。

なんかこういう、物事の本筋を楽しむのが昔からヘタクソだった感覚がある。常にオマケみたいな要素を楽しんでいて、友達との遊びについていけなかった。モンスターハンターも狩猟ではなく採集クエストを1人で繰り返していた。今ならもう少しうまくやれると思う。

弁当をレンジで温めたら、マヨネーズだったものがすごく気持ち悪くなっていた。

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