母親が「行きたい講演がある」と言って東京に来た。こんなことは珍しく、さまざまな条件が偶然整って実現したことだ。
私も興味のない内容ではなかったので参加した。というかその登壇者は私が大学時代に講義を受けていた先生だった。
用意されたスライドと先生の話しぶりを見聞きしたら、学生当時感じていた好ましい部分と一部好ましくない部分が全く変わらず感じられて、フラッシュバック的な新鮮さがあった。関心とわずかなもどかしさが蘇ってきた。
講演の後、新宿の中村屋へ。
サラダ。
サモサ。初めて食べた。カレー味のじゃがいもが包まれていてうまかった。
「サモサとは何か」と母親に聞かれて、「インドのコロッケみたいなもんじゃないかな」と答えてみた。
カレーはチキンで骨つきだった。うまかった。
付け合わせがおかわり自由だった。らっきょうとタマネギをおかわりした。
カスタードプリン。
総じてうまかった。高い店だから自分じゃなかなかここまで堪能できないだろうなと思った。
新宿高野に立ち寄って果物を紹介したのち解散し、歌舞伎町タワー地下のZepp Shinjukuへ向かった。
大学の先輩に誘われて、道重さゆみさんの単独ライブに行ってきた。芸能活動20周年を記念したライブツアーの初日公演。
もう、徹底的に最初から最後までかわいくてすごかった。見ながらずっと「かわいいな……」とだけ思わされていた。見た目も何もかも全部かわいすぎる。この日のために8年ぶりにコンタクトレンズの度を上げておいてよかった。
曲はモーニング娘。時代のものしか知らなかったけど、新しく知った曲も全てよかった。ていうか声がいい。私は道重さゆみさんの歌声が好きなのだ。
とにかくかわいかった。
ファンのため、自分のために、20年間かわいくあり続けた人。鏡を見て「今日もかわいいぞ」と言い続けてきた人。
自分も頑張ろうと思った。本当に。頑張るのが人として最も筋が通る。
道重さんに関しては、こういうTシャツが文化になっている。ライブ参加者のほぼ全員が着ていたし、写真のように私も着た。ニュアンスの説明は難しいが、ハロプロを追っていれば自然に理解できるようになることなのだ。
終演後はトイレが閉鎖されていため着替える場所がなく、このTシャツを着た集団が歌舞伎町タワー周辺に解き放たれていてすごかった。
四文屋のアスパラが、とんかつ用の菜箸みたいな存在感だった。
パイロットはトー横チルドレンということになるんだろうか。