2023年4月11日 飲む ふるる冷麺

自販機の右上にあり、妙な白さが目についた。

冷麺は好きだ。店だと牛角でしか食べたことないが、家で作ることもちょいちょいある。それが今回は飲めるというのだからな。

韓国のインスタント麺「辛ラーメン」を製造する農心と伊藤園の共同開発らしい。「ふるる冷麺」という農心の商品がもともとあって、それの飲料版とのこと。

飲むふるる冷麺 缶190g

原材料一覧が長すぎる。本当に全部意味あるのだろうか。

「麺の原料を一部使用した、液体だけでもおいしい冷麺ドリンクです。本品には麺や卵などの具材は入っておりません」

麺の原料が液体として入っているらしい。

飲んだ。

まず、「うっ」とくる口当たり。鼻に抜ける不快感。

トマトジュースに酸味を足しまくったような味。うまみがたくさん添加されていることによってトマトが想起されたのだろう。結構辛い。

シンプルに残り汁をすすってる気分である。

もっとひどい表現もできるけどやめておこう。

余計な親切心だが、このドリンクはネットで話題にならないでほしい。これを美味しいと思える人は少ないと思う。開発者や関係者の精神のためには、どうにかスルーしてあげたい。

自販機のスープ系飲料は最近各メーカーが積極的にチャレンジしているが、成功例を見ることがあまりなく、相当鬼門だと思う。そもそも缶という食器がスープに不向きなのではないか。

各自これまでに味わってきた「美味しいスープ」をイメージしてほしい。その味が全く劣化することなく缶に入れられ、その飲み口から飲めるとして、どれほど美味いと思えるだろうか?

そもそも自販機を利用するシチュエーションにおいて、スープを飲みたいと思うことはどれほどあるのか。スープというものは、我々の意識している以上に「食事」なのではないか。

いろいろ考えていくと、コーンポタージュの成功がとても異質に思えてくる。あれはたしかに美味いが、なぜ他のスープは追随できないのか。もしかしたら自販機飲料および缶飲料は、塩気を伴う酸味との相性がとにかく悪いのかもしれない。

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